第三回 修学旅行 (2015年 1月11〜13日)
三回目になる36回生35組の修学旅行記です。今回はバスの窓には「湘友会3635」と貼りました。
企画は大下恭子さんが今まで「湘友会関西支部」などで培ってきた中から選りすぐりのものを選んでくれたので本当に素晴らしいものでした。とても楽しい3日間でしたし、その後もメールが飛び交って暫くの間余韻を楽しむことができました。
一乗寺
初日昼前に京都着。そのままJRで奈良経由法隆寺へ。午後一杯法隆寺を堪能しました。
羅漢寺
二日目バスで播磨のお寺巡り。バスでしか行かれないお寺を訪れました。順に、小野市の浄土寺、加古川市の鶴林寺、加西市の一乗寺、最後に北条町の羅漢寺。
三日目は西陣散策。夕方解散。
この修学旅行で是非ご報告したいのは、二日目の昼食に加古川市内にある「かふぇ・ど・結(ゆい)」を訪れたことです。
ここは永年「湘友会関西支部」の事務局長もされていた35回生の鈴木康正さんのお店です。大阪でのお料理屋さんのお仕事を卒業され今は奥様と民家を改造したこのお店で腕を振るっておられます。
ご存知の方は皆さん「コーセイさん」と親しみを込めて呼んでいます。私たちはコーセイさんから大変な歓迎を受けました。次から次へとお料理を出されて満腹を通り越すほどでした。勿論とても美味しかったですし、一年しか違わない私たちと話も弾み楽しい時間を過ごしました。
湘友会の皆様も関西へお出での際には足を延ばして是非コーセイさんに会いに行っていただきたいと思います。
加古川市平荘町神木267電話079-428-3637です。加古川駅までお迎えもあるそうです。
京都散策
浄土寺
法隆寺・西円堂から五重塔を眺める
かふぇ・ど・結(ゆい) : 鈴木先輩ご夫婦と
(片岡 弘道記)
今回の「播磨のお寺巡り」の企画は秀逸ですが、その中で一つだけ挙げるとすれば、小野の浄土寺の国宝の浄土堂と阿弥陀如来及両脇侍立像です。小野は開山の重源上人ゆかりの地なのですが、なぜ小野という播磨の奥の小野の町外れにこのようなお寺と仏様が
というのはともかく、この浄土寺のお堂と阿弥陀三尊様が今でもそこにあって私たちがそこを訪れることができたというのは素晴らしい体験でした。もう極楽浄
土を垣間見せていただいたという気持ちでした。きっと多くの人々もここで幸せな気持ちになってきたのだと思います。
夏の夕方は西からの光で浮かんだ仏様が西方浄土からのお迎えの姿として荘厳なものだそうですが、今回の冬の朝日に輝いた仏様もよかったです。このお堂や仏様は周防の国から運ばれた材で造られていると聞きこの時代の力を感じました。
浄土寺に連れて来てくれてほんとうにありがとうございました。
寒詣小砂利踏みしめ幸おもう としこ
三度目の冬も苦吟の京歩き 展子
また会おうみんなそろって元気でね 本三位中将
ふろふきの白みそ甘き夫婦味 としこ
日短しぬくもり置いて立ち上がり 本三位中将
ふろふきの思いやさしき昼の宴 たかのり
播磨路の冬のカフェでの旧き縁 愚彦
風呂吹きや播磨のカフェのおもてなし 萬地郎
冬日さす阿弥陀如来は幼な顔 としこ
極寒に勢至菩薩のおだやかさ たかのり
半蔀の程良い明かり寒仏 みきを
金色に雲座たなびく冬浄土 本三位中将
周防の柱が朱く立つ小野の冴ゆる大気に 弘道
エンタシス北風までもなまめきて 愚彦
百済観音やさしきなかに冬のかげ たかのり
寒風や法隆寺とふ駅に立つ みきを
手の凍え匠が受ける木の命 本三位中将
中宮寺更に底冷えテープ音 展子
四阿のお茶の温さや法隆寺 弘道
本尊へ円餅を積み嵩高し 萬地郎
山水の白砂にまごう雪残る 愚彦
妙顕寺足裏冷たき大伽藍 みきを
須弥壇を統べ髭文字の冴え撥ねる 萬地郎
厳寒や羅漢並んでとぼけ顔 としこ
我ら未だ羅漢たりえず初参り みきを
冬暮に何を想ふや百羅漢 愚彦
しっか立つ五百羅漢や冬木の芽 萬地郎
冬ざれや3D配置の一乗寺 みきを
この塔に出会うはうれし冬木立 本三位中将
一乗寺の塔垣間見る冬木立 弘道